嵐活動休止協奏曲
1月27日、日曜日の夕方6時。
仕事を終え、帰宅しようと親へ連絡する時だった。
スマホに、珍しいときに嵐のファンクラブからのメール。
『何かの番宣かな、?』
軽はずみな気持ちでメールを開く。
今思えば、ちょっとメールが来るには違和感があったことは否めない。
月曜日に特段宣伝するようなものがないからだ。
『ファンの皆様へ、嵐より大切なお知らせ』
その文言だけで、私の記憶は去年の4月へ。
このような題名のときはまず、いい事じゃないことはよく知っている。
一抹の不安と同表現したらいいかわからない不安を抱えながらメールを開き、そこにリンクされていたWebページへ。
アーティストページを開くと、動画とともに、長文が目に入った。
そこで確信に変わる。
良い事じゃないと。
でも、何かの嘘なのかもしれないと願いを込めつつ、動画を再生する。
でもそこに居たのはいつもの笑顔の嵐さんではなくて、神妙な面持ちのメンバーの顔。
そして、この先の展開に愕然とすることになる。
『僕達嵐は、2020年12月31日をもって、
嵐としての活動を一旦、
休止させていただきます。』
最初、何言ってるのかさっぱりだったし、
何かのドラマの宣伝かと思った。
だから、動画を見ても信じられなくて、
一旦スマホをしまい、家路を急ぐ。
家に帰ると、母が驚いた顔で聞いてくる。
『ねぇ!!嵐が活動休止って!!
ニュース速報出たよ!!』
そこでやっと、現実だと思い知る。
NHKでもニュース速報で取り上げられたということは、そういう事だ。
まだ乱れる感情を落ち着かせるように、
夜ご飯をかけこみ、Twitterを開く。
Twitterでは、嵐ファンが驚きと戸惑いとまだ受けとめきれぬ感情が、本当の嵐の文字通り渦巻いていた。
その渦に身を任せるように、
ずーーーーっと、その流れをただただ見ていることしか出来なかった。
そこから、記者会見の模様を観る10時過ぎまでの記憶がほぼないことはゆうまでもない。
その日の8時に行われた記者会見。
相葉ちゃん、松潤、リーダー、翔くん、ニノの並びで立つ嵐5人の姿。
そこで改めて5人の口から
『嵐は、2020年12月31日をもって、活動を休止させていただきます。』
同時に、大野くんの芸能活動休止も合わせて報告された。
テレビカメラに向かってはっきりと。
その後は記者さんとの質疑応答。
しんみりとなる事と少なくて、本当にこの人たち、2年後に活動休止する人たちなのかと。
あまりにも明るくて笑いにあふれる場面もあったからこそ。
一瞬、解散も頭をよぎったけど、解散ではないとはっきり否定してくれたおかげで、その不安はなくなった。
嵐さんは、
『2年をかけて、皆さんに言葉と姿勢で意思を伝えていく』と言ってくれました。
今はまだ事の大きさと実感が沸かないし
活動休止は悲しくて切ないけれど、
これからの2年を、アラシックの一人として嵐さんを見守っていけたらいいなと思っています。